解決策はあるのか?
歴史認識すれ違いの基本問題2
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2.問題の所在


(1)中国側の問題
これらの相違点を日本から見れば、下表のように中国側の事実誤認(捏造も含む)や認識不足(無知)、政治戦略からの発言としか思えないものがほとんどである。

 事実誤認
捏造も含む
「靖国神社は世界制覇を唱えるスローガンなどが掲げられている秘密結社のようなもの」と多くの人々が思い込んでいる。これは明らかに事実誤認。行って見て単なる神社だったと驚いたとの中国人留学生の証言もある。

南京で日本軍が大量虐殺を行ったと思い込まされている(しかも5千人〜30万人の諸説あり)→下段(2)A参照

認識不足(無知)
「死者に対して鞭打つことはしない」「善悪を超えて祀る」のが日本の文化であることを知らない。なお恨みある相手は死んでも許さず、その墓を破壊する等の「死者に鞭打つ文化」が中国および朝鮮半島に顕著に見られる

問題にしている日本の「歴史教科書」を、中国政府の関係者の多くが実際には内容を知らない。
 政治戦略上の発言


「過去の歴史を真摯に反省しない日本を国連の常任理事国にすることは中国として反対である」「日本の不誠実な態度への中国人民の怒りがデモに現れており、騒乱状況まで至ったのは日本の責任である」等に、政治上の意図が明確に現れている。


(2)日本側の問題
一口で言うなら、日本はあまりにも何も主張して来なかった(来れなかった)ことと、今回も自律的な主張ではないことに尽きる。


中国側との論点はさほど反証困難な内容ではない。つまり事実に基づく反証と、その内容を内外に広報することで一蹴できる筈のものが多いにもかかわらずが、何故か成されて来なかった。

@靖国神社へのA級戦犯合祀
サンフランシスコ講和条約締結後、A級戦犯とされる人々も国の為に斃れた英霊であり靖国神社に合祀すべきだと、署名4000万人と言う国民的な熱望により実現した。
これについては当時中国も当初何ら問題視していなかった。(因みに戦没者慰霊の場はドイツでもナチス首脳部を別扱いしていないし、外国から非難されてもいない)
現在天皇が不参拝で首相が参拝のかたちとなっているが、この扱いも含めてその裏にある事情を何らかの方法で内外に暴露すべきである。※1
A南京大虐殺
まずキチンとした証拠調べに基づいた国際的な真相究明作業を行う必要がある。※2
ちなみにこれまで提示されている証拠写真については、1点残らず「別の事件や別の場所での写真」「同じ俳優による演出された捏造写真群」のどちらかであることが明確になっている。(これについての検証は「南京事件『証拠写真』を検証する:東中野修道他著」を始め、 日英対訳本「再審『南京大虐殺』」:竹本忠雄・大原康男著」等に詳細が述べられている)
第一この「大虐殺」事件は、極東軍事裁判で中立国の判事から米国側の「広島・長崎への原爆投下」「東京大空襲」がジェノサイド(集団殺戮)だとして告発され、急遽休廷になり再開後あたかも問題をすり替えるかのように米国側から出されたものであり、それ以前には国府軍、中共軍ともに、南京での虐殺の記録はなかった。
B尖閣諸島等の領土問題
史実に基づいて従来から国際的な論陣を張るべきだったが、やって来なかった。
※3それを現時点で言い始めた理由を国民に知らせる努力をすべきである。
B教科書問題
実際に書いてある内容を各国語に翻訳してPRすべきである。その上で各国教科書との食い違いを明らかにするPR活動が必要。

以上の※印の箇所は今後日本が自律的に国際社会で役割を果たすためには、日本政府が避けては通れない課題である。
ところが、こんなに明快で単純な作業がこれまでなされて来なかった。
それはなぜか?

3/4につづく


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